ゆうゆう87号

2014年 2月13日発行






日ごろな一枚

                





へっへっへっ、食べちゃうぞぉ〜〜!



鬼が4匹、恐ろしいですねぇ…??!(笑)



2月3日、事務所で豆まきでした。









1.新宿山ノ手 七福神めぐり

           新宿から神楽坂まで 気ままに歩ける七福神めぐり



 みなさんは七福神参りをしたことがありますか? 七福神参りとは、新年に七福神を安置する神社・仏閣に参拝して
福徳を祈る行事のこと。宝船に乗った七人の神様たちはすぐにイメージできても、実際にお参りとなると馴染みがない
という方も多いのではないでしょうか。

 七福神の信仰は、室町時代に始まったといわれています。六でも八でもなく、なぜ「七福」なのか? 仏教経典にある
「七難即滅・七福即生」という言葉をもとにしているとも、中国の賢人「竹林の七賢」に倣ったともいわれているそうです。
江戸時代に入ると、七福神参りは急速に庶民の間に浸透。東京二三区だけでも、日本橋、浅草、谷中、隅田川などな
ど、いくつもの七福神があります。そして、ここ新宿にも「新宿山ノ手七福神」なるものが!

 少し調べてみたところ、新宿山ノ手七福神は年間を通じてお参りでき、さらに各神社・仏閣では、ご朱印や小さな七福
神人形(ご尊像)がいただけるとのこと。何だかおもしろそう! ということで、車いす利用者を含めた取材班は、さっそ
く新宿山ノ手七福神めぐりに出かけてみました。










恵比寿神



日本古来の神様。福を表す「鯛」と福を釣るという「釣り竿」を手に持っており、海の守護と商売繁昌の神として有名。



稲荷鬼王神社 新宿区歌舞伎町2〜17〜5





布袋和尚



中国出身の禅僧で、実在した人物。常に布の袋を背負い、中には福財が入っていたといわれている。

笑顔を浮かべた円満な容姿をしており、家内安全や金運招福などの神として親しまれている。



霞関山太宗寺 新宿区新宿2〜9〜2





寿老人



中国出身。不老不死の霊薬を所持していることから、長寿の神として有名。福禄寿と同一神であるともいわれている。



春時山法善寺 新宿区新宿6〜20〜16





福禄寿



中国出身。南極星の化身で、短身・長頭の姿をしている。

年齢は数千年を超すほど保持しているとされ、長寿の神として親しまれている。



大久保山永福寺 新宿区新宿7〜11〜2





辨財天



神道では古事記に出てくる。

七福唯一の女性で、水の神。田畑の農作物にとって最も重要な水を供給するため、五穀豊穣の守り神ともいわれる。



厳嶋神社 新宿区余丁町8〜5





大黒天



インド出身。商売繁盛・五穀豊穣・大願成就などのご利益があるとして古来より親しまれてきた福の神。

全身の色が黒く大きな福徳を授けるため、大黒天と呼ばれている。



大乗山経王寺 新宿区原町1〜14





毘沙門天



インド出身。財宝や福徳を授ける神として、また軍神・武神としても有名。

多聞天ともいわれ、天の四方を守護する四天王のひとつに数えられている。



鎮護山善国寺 新宿区神楽坂5〜36






@恵比寿神



 七福神の中で、唯一日本古来の神様である恵比寿さまが祭られているのが、大都会歌舞伎町にある神社、稲荷鬼
王神社。鬼の王様という名を持つ全国でただ一つの神社だそうです。

 鳥居をくぐり中に入ると…あれ? 恵比寿さまの姿が見えません。そうなんです、新宿山ノ手七福神で唯一姿を見ら
れないのが、この恵比寿さま。年間を通じて見ることができません。神社の方に聞いてみると、神様は姿形が見えない
ものだから、恵比寿さまの像はないのだとおっしゃっていました。少し残念、でもしっかり心の中でお祈りしてきました。
また、ここには水琴窟があり、耳を近づけてみると、水滴のしたたり落ちる音が美しい音色となって耳に響きました。聴
いてみる価値ありです。なお、車いすで境内に入ることは可能ですが、石畳みなのでデコボコしていて、介助の手が必
要かもしれません。

 



A布袋和尚



 布袋和尚の座する不動堂は、霞関山太宗寺にあります。だだっ広い境内には本尊の阿弥陀如来をはじめとして、他
にも江戸六地蔵の第二番、怖い顔の閻魔さまにもっと怖い顔の奪衣婆、

布袋和尚と同じ不動堂の三日月不動に塩かけ地蔵など、大きさもさまざまに仏神の方々を拝観することができます。
境内までは車いすで入れますが、布袋和尚はお堂の中にいらっしゃり、覗くには石段を登らなければなりません。布袋
和尚のいとけない笑顔は、どうやればできるかなと思わず真似してみたくなるほど幸せそうでした。

                       

 


B寿老人



 寿老人のまします春時山法善寺は商店街を少し分け入ったところにあって、立ち並ぶ商店の中に溶け込んでいまし
た。境内は石畳、物静かで落ち着いています。本尊は七面明神です。寿老人は庫裏にましまして、小さなお

姿です。抹香の香る庫裏の中では小さくとも貫禄たっぷり。でも、酒好きの寿老人にはちょっと堅苦しそうでした。拝見
するにはお座敷に上がらないといけませんが、境内には車いすでも入れます。

         



C福禄寿



 辮財天の居所巌嶋神社のすぐ近くにある大久保山永福寺には福禄寿がいらっしゃいます。本尊は釈迦如来です。

山門を抜け中に入ると、如来様と地蔵様の像がお出迎えしてくださいました。その目線の先に福禄寿を祭る小さなお堂
があります。お堂は普段は閉じていますが、参拝の際には自由に開けることもできます。お堂の中では、薄暗がりに福
禄寿が笑っていらっしゃいます。

              



D辨財天



 辨財天のまします巌嶋神社は車通りの多い道と道との間の三角地にあります。神社は小さいですが、石畳はきれい
に並び、木は何本も青々としています。小さなお堂の横にはこれまた小さな池があり、鯉が泳いでいます。ミニサイズの
巌嶋神社にいるとまるで自分のほうが大きくなったような心持ちになれました。平素はお堂は閉じられていて、辨財天
の御尊顔を窺うことはできませんが、境内は特に段差もなく車いすで入ることができます。ご朱印をいただくには巌嶋
神社から少し歩いて西向天神社に行く必要があります。西向天神社は、広々として気持ちがいいですが、段差と階段
が多く車いすで行くのは難しいところでした。

    



  


E大黒天

 牛込柳町駅から歩いてすぐ、「大黒天」と書かれた赤いのぼり旗が立ち並ぶのが、大乗山経王寺。ひっそりとした雰
囲気のこのお寺には、貧しき人、難民の救済をかって出た心のやさしい神様である大黒天さまが安置されています。大
黒天像の高さは一二センチほどで、木で作られていました。木彫の像も何とも味があっていいですね。そして、大黒天
さま以上に、私の目を引いたのが小槌の置物。大黒天さまは、大黒頭巾をかぶり小槌と大袋を持ち台座に乗るのが通
規の様式なのだそうですが、大きな小槌の置物が本尊の手前に飾られていました。この置物の小槌がなんとも可愛ら
しく、大黒天さまを拝みに行った際はぜひ一緒に見てほしいです。ただ、境内に入るまでに十数段の階段を上らなけれ
ばならず、車いすでは入ることが難しいのが残念です。



                    



F毘沙門天

 神楽坂通り沿いを歩いていると、朱塗りの映える建物が見えてきます。ここ鎮護山善国寺にいるのが神楽坂の顏、毘
沙門天さまです。取材時は平日にもかかわらず、参拝する人の姿がちらほら見えました。さっそく私も毘沙門天さまを
拝みに階段を上って本堂へ。あれ? 毘沙門天さまは?と思わず探してしまいましたが、中央に高さ三〇センチほどの
毘沙門天さまと思われる姿がありました。こんなに小さいんですね。その後、御朱印もしっかり頂戴。目の前で書いても
らいました。

 本尊の毘沙門天さまを車いすで見ることはできるのでしょうか。伺ってみると、混雑していない時であれば、お寺の車
いすに乗り替え、離れから本堂へ入ることができるということ。屋内用の車いすを持参すれば、それでも大丈夫とのこと
でした。ただ、本堂に行かなくとも、境内には車いすで入ることができます。



                  



 





      





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