ゆうゆう99号

2016年 8月14日発行




  日ごろな一枚

                  





 久しぶりに実家に帰ったら、優に2メートルを超えるひまわりが



 整然と並んでいました。夏の風物詩ですね。



 それにしても、高いな・・・。










 去る7月6日から8日までの間、台東区入谷で恒例の朝顔まつりが開催されました。

 このおまつりは入谷駅のすぐ傍の言問通りで、3日間朝の早くからとっぷり暮れて遅くまで開かれます。通りの片一方
に朝顔市、車道を挟んでもう一方に露店が立ち並び、日中はいささか通交に不便ですが、夕方からは歩行者天国にな
ります。江戸の末頃、入谷の植木屋たちがこぞって朝顔づくりをしていたのがこのおまつりの発端だそうで、夏を告げる
風物詩として長年親しまれていたそうです。ただ地域の発展にともない一度は廃れてしまいますが、有志の方々の努力
により昭和23年から復活を成し遂げ、今年も入谷の街を賑やかに盛り立てていました。祭りの中心には鬼子母神を祀
る真源寺があり、期間中は境内にもあんどん作りの立派な朝顔が並んでいます。この入谷鬼子母神は昔から霊験あら
たかな江戸三大鬼子母神の一つとして知られています。実際に見に行くと寺院の看板は『鬼』の字のてっぺんの角があ
りませんでした。これは鬼子母神様が改心して仏法や子供の守り神となったことを現しているのです。



               



 私が行ったのは7日の真っ昼間のことです。平日なのにそれでもたいそう賑やかで、みんな茹だる暑さをものともしま
せん。朝顔市の屋台は一様に上にブルーシートが掛かり、濃い青と雲のわずかな薄い空との対照で目が少しチカチカ
しました。その青みがかった影の下で人々は朝顔を売り買いしています。めいめいの店に鉢がところ狭しと置かれ、そ
の店はいくつも連なっているのだから、朝顔の数は途方もありません。朝顔というと、小学校のベランダに一杯並んだ
のをまず思い浮かべますが、まじまじ見れば上品に真ん丸ないい花だと驚きました。梅雨明けはまもなくで、葉の緑は
潤い、花びらも塗った絵の具がまだ乾いてないようなみずみずしさです。そんなわけで朝顔は飛ぶように売れていき、
売り子やお客の合間を縫って全国に送る配送業者が始終駆けめぐっていました。露店の方も市と同じぐらいの屋台が
並び、アツアツのお好み焼きやらリンゴ飴やらをがっつくと、迫りくる夏を腹に手繰り寄せているような心持ちです。朝顔
は夏一杯から10月までは保つそうで、日の光をいっぱい当て、朝夕に水を欠かさないことが肝要なようです。喧噪を抜
けて帰り電車の中でも、両脇に抱える鉢を見ると楽しい気分を思い出せる、いいおまつりでありました。



                        

〈入谷朝顔まつり〉



・開催時期  毎年7月6日・7日・8日。 5時〜23時まで。



・アクセス   東京メトロ日比谷線 入谷駅から徒歩1分

         JR線 鶯谷駅から徒歩3分











4月



・運動会練習会2回



・平成28年度新宿区障害者団体懇談会出席



・平成28年度 第1回新宿区障害福祉サービス事業者等集団指導出席



・移動支援事業者説明会出席



・平成27年度新宿区障害者福祉活動助成金報告書提出(機関紙)



・平成27年度地域福祉振興事業実績報告及び精算書提出(工房)



・平成28年度新宿区障害者福祉活動助成金申請書提出(機関紙)





5月



・運動会練習会2回



・新宿区社会福祉協議会地域ささえあい活動助成金申請書提出(運動会)





6月



・運動会練習会2回



・新宿区障害者団体連絡協議会2016年度総会及び(社福)新宿区障害者福祉協会との合同報告会参加



・2016年度通常総会開催



  2015年度事業報告



 ケア事業部門については、利用者のニーズや生活状況に応じて、介護保険法による訪問介護、総合支援法による障
害福祉サービス、制度外の介助サービスを行っています。年齢や生活状況の変化により利用できる制度が変わって
も、切れ目のない連続した支援体制を取れるよう取り組んでいます。一方、安定したケアの提供・質の向上を目指し、
職員及びケアスタッフの確保ならびに育成を図っていますが、財政的基盤が脆弱な中、利用者の要望に十分応えられ
ていない現状は継続しています。

 工房部門については、ケア事業部門や企画運営事業部門との連携を通じてニーズが掘り起こされ、一人一人に合わ
せた丁寧なものづくりに取り組んでいます。3Dプリンタを活用した製作物も徐々に増え、活動に広がりがもたらされてい
ます。10月には社会福祉協議会の助成金を活用し事務所兼作業場の車いすトイレに手すりを設置しました。これによ
り、一人一人障害が異なる利用者に対応でき、安心して来所できる環境が整備されました。さらに、工房での製作物等
の成果は冊子やホームページ等を通じて情報発信され、広く地域に還元できるようにしています。

 また、今年度は車両競技公益資金記念財団の助成を受け、デジタル4KビデオカメラならびにGoProウェアラブルカメ
ラを導入しました。障害当事者の目線で且つ動きのある撮影が可能となり、当センターがこれまで運動会の開催を通じ
て培ってきた、障害の有無や年齢に関わらず参加できる競技のノウハウや創意工夫を映像資料として制作することが
可能となりました。ケア事業部門での研修資料の制作などにも役立てられると考えており、当センター内だけでの活用
にとどまらず広く各方面に発信していきたいと考えています。



 2015年度も昨年に続き、利用者のニーズの掘り起こしや各助成金の活用、寄付金の要請など様々な取り組みに努
めてきました。しかし、4月には介護報酬の減額が実施され、処遇改善加算の適用等を受けつつも厳しい財政状況は
継続しています。

 利用者の高齢化、及び家族の高齢化によるニーズの変化も生じてきている現在、センターの役割や理念を再度確認
しつつ、当事者団体であることやきめ細やかな柔軟な対応ができるという当センターの特性や強みを活かし、活動を展
開していきたいと考えています。





【事業内容について】



 ●介護保険事業 (居宅介護支援/介護予防支援/訪問介 護/予防訪問介護)

 ●障害福祉サービス事業 (重度訪問介護/居宅介護/移動支援)

 ●介助サービス提供事業 (自費サービス)

 ●障害者・高齢者の生活環境整備を行う工房「いたずら工房ピノキオ」

  (製作活動・2015年度活動報告冊子  参照/3Dプリンタの活用)

 ●その他イベントや研修会の開催

 (企画運営事業)

   障害者と地域の人々がともに参加する運動会及びその準備会の実施 2015年7月〜11月

   地域スポーツ・文化事業「車いすをつかってあそぼう!」の実施 2016年2月

   介助技術講習会等の実施 2015年6月

   新宿区立あゆみの家の見学 2015年9月

   ケアスタッフ研修合宿 2015年9月

   国際福祉機器展の見学 2015年10月

   筑波大学附属大塚特別支援学校見学 2016年2月

   ケアスタッフチームミーティングの開催

 ●機関紙発行等の広報事業  機関紙「生活交差点ゆうゆう」年5回発行

  メールマガジン 隔週月曜日発行→ケアスタッフチームが担当

  ホームページの管理

  NPO・ボランティアサイトへの登録





  2016年度事業計画



 ケア事業部門では、制度内・制度外のサービスを問わず安定したケアの提供と質の向上が図れるよう努めていきた
いと考えています。障害福祉サービスから介護保険制度利用へ移行する利用者、新宿区が今年度から新たに開始し
た介護予防・日常生活支援総合事業の対象となる利用者、施設入所後に制度外のケアを必要とする利用者など、各
自様々なニーズがあり、これらに柔軟に対応していけるよう体制づくりを進めていきます。

 当センターの各事業が相互に連携することで、より良い作用を生み出していくことを目指します。また、地域の各関係
機関とのネットワークづくりに向けて取り組み、その成果を活動に反映させていきます。

 職員及びケアスタッフの安定した労働環境を整備していくため、介護報酬の加算申請等をはじめ事業収入の確保、
各助成金の申請や寄付金の要請等を行っていきます。ケアスタッフの不足はますます顕著となっており、人の確保は
重要かつ緊急の課題となっています。信頼の得られる組織であることを目指し、SNSの利用などインターネットの有効
な活用についての検討を行いながら、広く当センターの活動成果を情報発信していく必要があると考えています。多様
な人が多様なかたちで当センターの活動に関われるよう、企画運営事業の内容や情報発信、広報活動の在り方等、
更なる検討を重ねていきます。

 安定した運営を行うための基盤整備に向けて課題は山積していますが、2015年度の成果を足がかりに、新宿とい
う地域に根ざした活動を展開していきたいと考えています。





【事業内容について】

 ●介護保険事業(居宅介護支援/介護予防支援/訪問介護 /訪問介護相当サービス・生活援助サービス)

 ●障害福祉サービス事業(重度訪問介護/居宅介護/移動支援)

 ●介助サービス提供事業(自費サービス)

 ●障害者、高齢者の生活環境整備を行う工房「いたずら工房ピノキオ」

  (3Dプリンタを活用したものづくりへの取り組み)

 ●その他イベントや研修会の開催

 (企画運営事業)

  新宿区はスポーツ環境整備方針の中で、障害の有無や年齢、性別に関わらず、誰もが気軽に参加できる「アダプ
テッド・スポーツ」を推奨しています。また、2020年には東京オリンピック・パラリンピックが開催されることから、当セン
ターが過去11年の運動会開催を通じて培ってきた創意工夫を更に生かした活動に取り組んでいくことを目指します。

 ●機関紙発行等の広報事業



  2016年度役員体制

 理事長   畑山 正子

 副理事長  阿部 浩

 理事    刈谷 裕/草野 雅史

 監事    杉森 知子





・東京都事業報告書、役員変更届提出



7月



・平成28年度森林豊明会助成金申込書提出



・新宿区社会福祉協議会備品整備施設整備助成金申請書提出



・平成27年度処遇改善実績報告書提出(障害)



・平成27年度介護職員処遇改善実績報告書提出(介護保険)








3.編集後記

最近めっきり見かけなくなった気がしませんか? 朝顔。私だけ??

いつから少なくなったか分かりませんが、昔むか〜しまだ少年だった頃は、家の軒先などに今はやりのグリーンカーテ
ンのように、あちこちで見られたのですが…。ちょっとさみしいですね。

まぁ今も昔も夏の風物詩には違いありません。ぜひ、身近な風景に復活してもらいたいものです!





残暑お見舞い申し上げます。ご自愛下さい。  事務所一同











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